2013年11月6日水曜日

臨床検査総論_尿蛋白

尿中遊離L鎖
H鎖産生低下
FL鎖が過剰産生

多発性骨髄腫
骨髄検査
異形性をもつ形質細胞の増加
形質細胞の骨髄を中心とした単クローン増殖とそれによって過剰に産生される単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)の血液中、尿中増加

症状
  • 造血↓によって貧血、白血球減少、赤血球減少
  • M蛋白↑によって①正常免疫グロブリン低下、②腎障害、アミロイドーシス、過粘稠度症候群
  • 骨破壊によって高カルシウム血症、病的骨折、圧迫骨折、脊髄圧迫症状

スルホサリチル酸法
①酢酸を加え尿を酸性に→蛋白は(+)に荷電
②スルホサリチル酸(アルカロイド試薬)を加えることで不溶性の塩ができ沈殿

指示薬は「蛋白誤差」の応用

  • 蛋白誤差とは「ある種のpH指示薬は、溶液の真のpH値よりも高いpH値の呈色を示し、そのpHのズレは溶液中に含まれる蛋白の量に比例する」という現象で、特にbromphenolblue(B.P.B.)系の物質で顕著である。
  • このB.P.B.系の指示薬は酸性下では黄色を呈するが、蛋白が存在すると蛋白のアミノ基と結合して塩様青色化合物(アニオン型)を形成し、真のpHより高めのpHに相当する青色を呈する。この青色の強度が尿中蛋白濃度に相当する。
  • 試験紙には指示葉が変色を起こすよりやや酸性側(約pH3)にするため、クエン酸緩衝剤が含まれている。この緩衝剤の中で、pH指示薬は陰イオンに荷電し、陽イオンに荷電した蛋白と反応することで、蛋白陰性時は黄色、陽性の時はその量に応じて黄緑色から緑青色に変化するため、蛋白濃度を半定量的に測定することができる。
  • 次に特異性については、尿中にはさまざまな蛋白が出現するが、その中でもアルブミンと特異的に反応する。グロブリンおよびBenceJones蛋白も反応するが、その検出感度は低く、グロブリンではアルブミンに対して約1/10の感度しかない。


Na+/グルコース共輸送体→新しい糖尿病治療薬としての可能性
腎での糖再吸収を抑えて糖を尿中に出してしまえ!!

Fanconi症候群
近位尿細管の再吸収をはじめとする広汎な腎尿細管機能障害のため、腎性糖尿、アミノ酸尿、低リン血症、代謝性アシドーシスが引き起こされて、くる病や骨軟化症などの骨変化を呈する疾患。